東京大学農学部7類 環境共生システム学専修・植物資源プロセス学専修 ホーム研究室紹介製紙科学研究室

製紙科学研究室
~セルロース改質・機能材料・リサイクル・情報メディア~

<研究の内容> 紙は情報記録媒体、包装材料、家庭用紙などとして、必要不可欠な身近な材料です。紙は植物繊維であるパルプを主成分としていますので、紙の原料を作る、紙自身を作る、紙を使う、紙をリサイクルするか捨てる、紙を燃やして処分する、という一連の私たちの紙との係わり合いが文化的な生活の基盤となるとともに、環境・資源・ゴミ問題に大きく関係してきます。
 製紙科学研究室では、急激に変化する情報社会に対応できる情報メディアとしての紙の機能化や、環境負荷の少ない生物分解性のある包装材料に代替していくための分子レベルからマクロな材料レベルの基礎研究を進めています。また、紙の素材となるのがセルロース系パルプ繊維であることを常に念頭において、セルロースの効率的な表面改質および化学構造改質のメカニズムを分子レベルで解析し、新しい機能性材料の創生を目指すための基礎的な研究も進めています。

<最近の研究課題>

  • 非水系セルロース溶剤によるセルロースの分子量分布測定 (セルロースの本質を知るための基礎研究)
  • TEMPO触媒酸化によるセルロースの改質(当研究室で開発した新規水溶性ポリグルクロン酸の特性解析と、機能性高分子材料としての応用研究)
  • セルロース溶剤による均一系セルロース誘導体化反応(セルロース水酸基に長鎖アルキル基を導入する反応の速度論、生成物の構造解析から、新規生物分解性プラスチックの開発を目指す)
  • 内添試薬によるセルロースの効率的表面改質機構(撥水、撥油、ガスバリヤー性付与高機能包装材料、新規情報メディア創生のための基礎研究、他の生物材料の効率的表面改質にも応用)
  • 製紙スラッジ焼却灰のリサイクル利用 (パルプだけでなく紙の構成成分全体のリサイクルシステムの構築を目指し、無機成分である焼却灰のリサイクル利用を可能にするための研究)
  • ポリエチレンオキサイドと環状アルキルフェノールによる複合体形成機構の解明(環状アルキルフェノールの包接作用を利用して環境に有害な物質を効率よく除去する技術を開発)
  • マルチメディア時代に向けた紙の表面物性設計と感性工学的評価システムの開発(新規インクジェット系情報メディアの開発のための基礎研究)
  • 塗工紙の紙間摩擦の評価と因子解析(シートの表面物理特性の解析とオンデマンド印刷への応用)
  • シート表面とバルクの構造解析(紙の材料特性に及ぼす表面と内部について、三次元構造として解析)

<スタッフと連絡先>

磯貝明(Akira ISOGAI)
教授

農学部5号館305号室
03-5841-5269(代表)
aisogai(atMark)mail.ecc.u-tokyo.ac.jp(磯貝)

より詳しくは当研究室のホームページをご覧ください;
<Paper Science Laboratory, top page>

江前敏晴(Toshiharu ENOMAE)
助教授


パルプ繊維断面における
アルミニウム成分の分布


走査型プローブ顕微鏡を用いて画像化したラテックス粒子


合成したセロウロン酸の分子構造


セルロース繊維に静電的に吸着したサイズ剤エマルション粒子


ホーム | お知らせ | 二専修への招待 | 専修の概要 | カリキュラム | 学生生活 | 就職・進路 | 研究室紹介